Saturday, March 03, 2007

第二回中東カフェ(1月14日)の報告です!


報告が遅くなりましたが、第二回中東カフェが1月14日、渋谷のアップリンクで開催されました。講師に、日本総合研究所会長の寺島実郎さんを招き、「イラン-日本-アメリカ 中東外交・日本の選択」と題してインタビューとトークで2時間を楽しみましたが、さすが、寺島さんの大人気! 予定の50人を大幅に超えた申し込みがあり、締め切り前に満員御礼となりました。申し込みできなかった方には、たいへん申し訳ありませんでした。



ークの前半は、東大出版会の佐藤一絵さんによる寺島さんへのインタビュー。寺島さんは、三井物産勤務当時、70年代に三井物産の一大事業として実施されていたイラン・三井石化プロジェクトがイラン革命に巻き込まれた問題にどっぷり関わり、その時の中東情勢認識が今の寺島さんの国際政治の見かたの出発点となっている、というお話を、たっぷり一時間余り、お話いただきました。特に、危機における情報力の重要さを繰り返し強調されたことは、今にもつながる大事な指摘でした。


半は、ハタミ政権時代のイランに赴任しておられた若手イラン研究者の貫井万里さんを交えたトーク。お話は今のイランの核開発問題から、東アジア情勢、異文化共存にも及び、大きなテーマを縦横無尽に語っていただきました。アップリンクという自由な雰囲気の会場のムードもあって、質問も続出。特に中東関係のビジネスをされていた方々からの質問も相次ぎ、2時間ではとても議論しきれない、たくさんの問題が提起されたと思います。
「カフェ」女将としては、「経済人こそが平和を語れる」という寺島さんの言葉が印象に残りました。現場で中東と付き合ってきた人たちの言葉は、重いですよね!
(文責 酒井)


1 Comments:

At 1:14 AM, Blogger Junji Yamamoto said...

初めてコメントを入れさせ貰います。
私も寺島さんと同じ頃にイランーファールス州のシラーズに駐在していました。イランでの工場を臨時閉鎖し日本へ帰国すべくテヘラン空港を飛び立ったその1時間後に国軍空軍の総司令部が陥落しました。革命が成就した1979年2月11日でした。その後、米国、メキシコと駐在し、現在米国に在住しています。
イラン革命の最中は当時の東京大学大野盛夫教授やアジア経済研究所の方々と親しくさせて頂き、大野先生の「イラン日記」(NHKブック)には私の名前があちらこちに登場します。

私もこのイラン革命の経験から寺島さんの様に、世界観、共生・共存の見方が大きく変わり、現在でも中東イスラム世界と西欧キリスト教社会の“文明の衝突”の大きな課題に関心があり、現在、東京工業大学大学院ー国際共存講座の非常勤講師として、ビジネスを中心にした話題ですが隔年集中講義を受け待たせて頂き、色々な側面から共存ー共生を論じさせて貰っています。受講生の中には多くの留学生の方もいて、私にも大変勉強になる、授業になっています。

次回、何か機会が有れば、此方のフォーラムにも参加させて頂きたいと考えています。

今回は取敢えず、自己紹介を書かせて貰いました。

 

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